書評:野沢尚「龍時 03‐04」

本日はやたらと集中力を欠いた一日でした.仕事はいっぱいあるのに.もしかして昨日のW杯代表発表で燃え尽きてしまったんでしょうか.

残念ながら僕は代表には選ばれませんでしたが,これで僕のサッカー人生が終わった訳ではないので.始まってないけど.

さてW杯に向かう前に気分を高めよう!ということでサッカー小説を.「龍時03‐04」.

01-02(日本からスペインへ),02-03(リーガ・エスパニョーラ)に続く第三弾・アテネ五輪篇.そして最終章.何故なら著者・野沢尚が急逝したから…もう二度とこの話が読めなくなると思うと残念です.もし筆者が生きていれば,今のW杯を舞台に描いていたでしょう.

さて,この小説のスゴさはサッカーの描写のうまさにあります.パスが来る,トラップして一歩目を走り出す,ドリブルで駆け上がる,マーカーと競り合う…緻密な描写で描かれています.私は草サッカー程度の経験者でしかないけれど,実際のプレイがイメージできる.読んでいて主人公・リュウジがピッチを駆けている映像が浮かびます.著者は本当にサッカーが好きだったんですね…

またサッカーだけでなく,舞台となったスペインの文化の描写が楽しいです.特に第1弾「01-02」を読んでいるとスペインに行きたくなり,第2弾「02-03」ではアンダルシアに憧れます!私は昔からフランス永住希望者だったんですけど,これ読んで「スペインもいいなぁ」と思いました.南欧サイコー.

W杯を前に盛り上がるのに最適な本です.是非読んでください.