書評:東野圭吾「殺人の門」(連続更新#6)

※1日に連続何回更新できるか誰とも競っていない競技記録の第6回目です.1日あたりの自己記録(っていうとヤラシイ)更新です.

東野圭吾を最近読み耽っていて,新刊の文庫も買ってしまいました.しかしこれは不発.

(2004年度版このミス18位)

うーん,面白くない.

殺人という行為をテーマにした一大叙事詩.カバーの叙事詩という言葉に「白夜行」のような響きを感じてしまい,買ってしまって後悔.

ある男の転落・復活また転落を一人称で語る作品.主人公の人生には必ず小学校からの友達・倉持がからんでくるが...「いい加減騙されてるのに気づけよ!」としか言いようのない主人公の情けなさ.犯罪者さえ美しく描く東野作品において,ここまでつまらない登場人物も珍しい.

東野作品にありがちな終盤でのサプライズもなく,ダメな男の一生を陰鬱に描いた...という感じで,やはり他の作品と比べると地味で,輝きもないかな.

東野圭吾の筆力をもってしても★2つ.

...東野圭吾は傑作として名高い「白夜行」を最初に,仲間由紀恵+藤木直人の映画で話題にもなった「ゲームの名は誘拐」を二番目に読んだせいか,その後の作品がどうも物足りないんですよね.個人的なランキングでは,「白夜行」が抜群で次いで「ゲームの名は誘拐」,「片思い」かなぁ.誰か面白い東野作品があったら教えてください.