書評:石田衣良「Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパークVII」

池袋ウエストゲートパーク(IWGP)シリーズの第7弾.書店に新刊で並んでいたので速攻レビュー.

これは正直面白かった.第6弾「灰色のピーターパン」で辛口なレビューをした後でアレですけれど,ここ数巻の中では久しぶりに興奮しました.中篇となる「Gボーイズ冬戦争」がいい.大きな話となるストーリーはいいですね.勢いを取り戻しました.

本作は,主人公・マコトと池袋のキング・タカシの友情物語と見ました.下克上を狙うGボーイズのNo.2・ヒロト.「今度はキングを,おれが守る」の言葉に偽りなし.そして前作のレビューで指摘した,いい歳になったマコトとタカシが描かれていて満足.

表題作の主役はほとんどタカシ.タカシいいなぁ.そして,このところマンネリだった中で新たなサブキャラ「影」.タカシにも似たクールでストイックなキャラの登場に興奮しました.まだまだ登場するであろう名脇役となるのでしょうか.

また,マコトとタカシの握手シーンがプロローグとエピローグで描かれていますが,そのシーンの照れくささをタカシとマコト双方の主観で描いているあたりが巧い.

再び勢いを取り戻したといえるIWGPシリーズ.初期と同じく,続きが読みたい!と思わせてくれました.