マンガ評:宮下英樹『センゴク』全15巻
かねてから名前を聞いていた宮下英樹『センゴク』全15巻読了.いや,これは面白い.一気に読んでしまいました.
センゴク - Wikipediaより概要.
斎藤龍興、豊臣秀吉、徳川家康に仕えた武将・仙石秀久を主人公とし、戦国時代を描いた作品である。タイトルは戦国時代と、主人公の姓「仙石」を引っかけたもの。とはいえ、一般的な知名度も低く、戸次川の戦いで大敗を喫し決して評価の高くない彼を主人公に据えたことは異例とも言える。
歴史小説などではほとんどスポットライトが当てらない,強いて言えば秀吉の九州征伐の際の「戸次川の戦い」や,徳川秀忠政権になってから奉行として名前が挙がる程度の仙石秀久.その仙石権兵衛秀久を主人公とした一大歴史スペクタクルまむが.
歴史上の戦や出来事をベースにしながらも,著者独自の解釈とフィクションを交えたストーリーは『花の慶次』を髣髴とさせるところ.もっとも剛勇ぶりは慶次さんとどっこいですが,こちらのゴンベエは猪武者で泥臭いですが…
仙石秀久に「剛」のイメージというのは,石川五右衛門を捕らえたという講談の仙石像からインスパイアされたのでしょうか.何はともあれ,マイナーな武将を取り上げた発想が素晴らしく,また魅力的に描かれています.可児才蔵や堀秀政のキャラクターもいい感じ.
また,キャラクターの描写だけでなく,フィクションで補う部分も見事.ゴンベエと幼馴染のお蝶との出会いとすれ違いは『バガボンド』の武蔵とおつうの関係にも重ねることができます.ハッピーエンドだと思ったのですが…(連載中なのでなんとも言えませんが).
第1部では1567年の稲葉山城陥落から,1573年の小谷城攻め後までが描かれています.ゴンベエが15歳から22歳になり,近江・野洲に1,000石を与えられるところまで.続きは『センゴク天正記』としてヤングマガジンに連載中.続きが気になりますね…
2008年10月13日 16:01 | URL | トラックバック (0) | 【更新終了】書評・読書
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