書評:東野圭吾『予知夢』

探偵ガリレオ』に続き,『予知夢』,読了.

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予知夢 (文春文庫)

幽霊,ポルターガイスト,予知夢と前作よりオカルト色が強くなりました.一方,「絞殺る(しめる)」はその後の長篇に繋がるかのような複雑なトリックと人間ドラマを描いています.

一番面白かったのは,予知夢を描いた「予知る(しる)」.自殺する女性の姿を数日前に予知夢で見ていたという少女の話.湯川の推理によると予知夢ではないというものですが,オチの少女の台詞が素敵.

「うん.男の人と二人で,深くて暗い,谷みたいなところに落ちていくの」

実にブラックでいい.