書評:伊坂幸太郎,有川浩,本多孝好他『Story Seller(ストーリーセラー)』
7人の作家による短篇集『Story Seller (新潮文庫)』,読了.面白い!
伊坂幸太郎,有川浩といった今をときめくミステリー,エンターテインメント作家による競作を雑誌で発売し,文庫化.こういう企画は面白いですね.
読売新聞のページより.
・『ストーリーセラー』(伊坂幸太郎他) : 本屋さんへ行こう!
全編読み切りの短編小説なので、それぞれの作家の世界をしっかり感じつつもサラリと読みきれる、幕の内弁当のようなお特感。ミステリー作家の道尾秀介や電撃小説大賞出身の有川浩など、方向性の違った作品が一度に楽しめるので、どなたでも一人は気に入りの作家が見つかるはず。
そうそう,この種の短篇集の面白さは知らない作家にめぐり会えることにあります.ということで,作品リスト.作者の後の数字は,作者の生年.
・「首折り男の周辺」,伊坂幸太郎(1971)
・「プロトンの中の孤独」,近藤史恵(1969)
・「ストーリー・セラー」,有川浩(1972)
・「玉野五十鈴の誉れ」,米澤穂信(1978)
・「333のテッペン」,佐藤友哉(1980)
・「光の箱」,道尾秀介(1975)
・「ここじゃない場所」,本多孝好(1971)
若い人が多いなー.今まで読んだことがあったのは,伊坂幸太郎と本多孝好のみ.有川浩は気になっていますが未読.残りの4人は,正直本書で初めて知りました.佐藤友哉って島本理生と結婚しているんだ!
未読作家の中で面白かったのは,近藤史恵「プロトンの中の孤独」.自転車のロードレースをテーマに描いた作品ですが,とにかく描写が上手い.ロードレースを知らない私も惹きつけられます.
一番よかったのが道尾秀介「光の箱」.どこかパラレルワールドっぽい印象を受けます.鬱展開かと思いきやいい話.本書の作者紹介によると,道尾秀介氏はミステリーのテクニックを使った描写が得意とのこと.見事に騙されました.
逆に,期待していた有川浩がちょっと…病気をテーマにしておりタッチが暗いこともありますが,作中の悲喜劇がジェットコースターのようにやってきて,読むのに疲れました…『阪急電車』などを読んでみようと思っていたのですが,どうしたものか.
もちろん,今をときめく伊坂幸太郎も快作です.娯楽小説として面白い一冊です.雑誌は第2弾が5月に出るようです.
・Story Seller Vol2 2009年 05月号 [雑誌]
![Story Seller Vol2 2009年 05月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51M-eRfCeKL._SL160_.jpg)
▼『Story Seller』についての他の方の感想
・『ストーリーセラー』(伊坂幸太郎他) : 本屋さんへ行こう!
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2009年04月01日 12:27 | URL | コメント (1) | トラックバック (0) | 【更新終了】書評・読書
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投稿者 ふくろう : 2010年02月07日 09:35
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はじめまして、
私は有川浩の作品は「阪急電車」が初めてでした。
「三匹のおっさん」も面白かったけど、
やはり「阪急電車」に軍配を上げます(ふるいですね)