書評:清水義範+西原理恵子『独断流「読書」必勝法』

清水義範+西原理恵子の黄金コンビ(?)による読書必勝法,読了.

独断流「読書」必勝法 (講談社文庫)
独断流「読書」必勝法 (講談社文庫)

清水義範は10-20代にかけてよく読んだ作家ですが,久しぶりに読みます.

本書は清水義範が薦める国内外の名作のあらすじと読み方の講座です.目次は以下.

『坊っちゃん』
『ロビンソン・クルーソー』
『伊豆の踊子』
『ガリヴァー旅行記』
『細雪』
『ハムレット』
『陰獣』
『嵐が丘』
『高野聖』
『罪と罰』
『河童』
『谷間の百合』
『〓(ぼく)東綺譚』
『黒猫』
『暗夜行路』
『ボヴァリー夫人』
『金閣寺』
『若い芸術家の肖像』
『万延元年のフットボール』と『魔の山』
特別講座「読書の秋におすすめ十編」
特別講座「泣ける話に四苦八苦」
特別講座「王道ミステリーの楽しみ」

うーん,半分も読んでいない.海外の作品は翻訳が苦手なのでほとんど読まないし,日本の近現代の作品でも読んでいないものが多い.三島由紀夫も読んでいないからなー.

そんな私ですが,『ロビンソン・クルーソー』はロビンソンが無人島で資本主義経済を行なう一種の経済小説であるとか,『ガリヴァー旅行記』はイギリスの能天気な侵略主義を皮肉ったアンチ『ロビンソン・クルーソー』であるとかいった話が面白かったです.あと『細雪』は清水さんから見ても何も進まない話だったのね,とか.


しかし,このコンビの作品で面白いのは,やはりサイバラの漫画によるツッコミ.たとえば『河童』の芥川龍之介について.サイバラ直筆の字でないと面白みが伝わらないかもしれないがテキストに起こしてみる.

この人ってさあ芥川賞で有目になった人だよねえ
永井荷風くらい生きてたら
けっこう目もあてらんなかったんじゃない?

『高野聖』の泉鏡花について.

泉鏡花
名前がたまらなく嫌.
衣良とか仁成くらい嫌.
たとえばさー
リリー・フランキーとかどーよ.リリーだよ.
絶対かわいいおでんくんがやって来ると思ってるワケよ私としては
そしたら船戸与一がちょっと新品になったおっちゃんが出てきて
リリーとか言ってんじゃねえよ.
意味もなくダマされた気分で腹立つ私.

石田衣良やリリーさんメッタ斬りwww