ハガレン完結,そして原作では出ることのなかったマスタング大佐の台詞

そろそろ『鋼の錬金術師』完結について一言。

6月11日発売の少年ガンガン7月号で,9年間連載した『鋼の錬金術師』がついに完結しました。愛人に勧められて本作を読んで私はすっかりハマってしまいました。いろいろ思うところは書評ブログにネタバレほとんどなしの感想を書きましたので,ご参考に。

【微ネタバレ】『鋼の錬金術師』最終回(少年ガンガン2010年7月号) | mixvox reading

さて,こちらでは原作ではなく同時並行で進行しているアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』について,原作との違いから最終章を述べたいと思います。ストーリーの本質とは関係ないネタバレちょっとだけ。

原作ではロイ・マスタング大佐がエドワード・エルリックに対して,名前で呼びかけるシーンはありません。「鋼の」と呼ぶだけ.最終回のネタバレをしてしまうと,結局最初から最後までありませんでした。

一方,アニメでは大佐がエドの名前を呼ぶシーンが一度だけ登場します。録画失敗して見逃した回もあるので正確かは分かりませんが,たぶん一度だけ。最終章・第53話「復讐の炎」で,エンヴィーを前にして大佐が,

行け,エドワード・エルリック。
お前にはやるべきことがあるはずだ。

と,エンヴィーは自分に任せて先に進むことをエドに語っています。


今作のアニメは原作にほぼ忠実とはいえ,尺の都合などで一部のシーンが割愛されたり,台詞の変更がされたりといった改変はあります。ただ,この大佐の台詞は見事な改変ではないでしょうか。

ハガレン序盤において,マスタング大佐はエルリック兄弟へ国家錬金術師として道,元の身体に戻る可能性を示す役割を果たしています。その彼が,最終章で再びエドに道を示す...うまくリンクしています。

原作ものの映像化の際には必ず改変の議論が起こりますが,この種の改変は上手いなーと思います。愛がある。アニメのスタッフは原作を大好きですよね。作者・荒川弘も打ち合わせに入っているらしいですが。

ちなみにこの回の大佐は,人形兵を倒すことに戸惑いを見せるエドに,

これは敵だ!鋼の

と叱咤激励するシーンもあります.大佐の大人感が原作より強調されていますね.この回の大佐は原作&アニメとも神.「もう喋らなくていいぞエンヴィー!」

兄弟に道を示し,アメストリスという国の将来を見据えたロイ・マスタング大佐がどうなるのか,望む大総統の地位を手に入れることができるかは,アニメ最終回とコミックスをお待ちください。個人的には心震える最終回でした。

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