レシピ:『剣客商売』などの池波正太郎作品にたびたび登場する根深汁(葱の味噌汁)

池波正太郎先生の作品は大好き.その中でも名作『剣客商売』1巻の冒頭・第1章「女武芸者」にこんな記述があります.

大治郎が,ようやく家へ入った.

根深汁で飯を食べはじめた彼の両眼は童児のごとく無邪気なものであって,ふとやかな鼻はたのしげに汁のにおいを嗅ぎ,厚い唇はたきあがったばかりの麦飯をうけいれることに専念しきっているかのようだ,

普段米をほとんど食べないけど美味しそう...ということで作りました.根深汁!

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レシピ:根深汁

1. 昆布で出汁をとる.

2. 2センチ幅くらいのぶつ切りの長ネギを入れる.

3. 沸騰したら火を止めて,合わせ味噌を溶き入れる.

4. お好みでごま油をたらす.


葱だけのシンプルな味噌汁ですが,これは美味い.大治郎のようにご飯が進む味です.

シンプルな味噌汁ですが派生はいろいろ.池波正太郎先生の作品中では,『藤枝梅安』でごま油をたらしましたが,池波先生ご自身は鶏皮の脂がお好きだったとか...とにかく脂を入れるとグッとコクが出ます.時間が経って温めなおして,葱がくたっとしたのもいい感じ.冬場ならもっと美味しいでしょう.